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多賀城市八幡上二地区における津波波高標識設置活動について

 8月5日(水)に,多賀城市八幡上二地区において,津波波高標識設置活動を行いました。

 この活動は,東日本大震災時に地域をどのくらいの高さの津波が襲ったのか,その痕跡を計測したり,住民から聞き取り調査を行ったりして,電柱などに津波波高を示す標識を設置するというものです。八幡上二地区における活動は今回で3回目でした。

 当日は八幡上二地区より区長さん,副区長さん,多賀城市交通防災課より2名,本校防災委員生徒3名が参加しました。

 今回の設置場所は,多賀城市立八幡小学校の正門前で,建設中の津波避難道路に上がる階段にも近い場所です。設置した標識が小学生だけでなく地域住民の防災・減災につながることを願っています。

 

 

 

今回,許可をいただき,建設中の津波避難道路を見学させていただきました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《生徒感想》

▇1年 災害科学科 玉川 淳之介(八軒中出身)

 私は今回の津波波高標識設置活動を通して,震災の経験を後世へ継承していくことの重要性に改めて気付かされました。私は,波高標識を設置することによって,震災時の津波の高さを認識しやすくなり,地域の方々の防災意識もより一層高まるのではないかと考えました。

 また,今回特別に建設途中の高架橋に入らせていただき,見学することができました。現在は砂利の上を舗装する作業をしており,復興が進んでいることを改めて意識させられました。

 今回の活動は地域の方々や私にとって重要な意味をもつ活動となりました。

 

▇1年 災害科学科 菊地 優衣(五城中出身)

 私はこの活動でたくさんの貴重な体験をすることができました。

波高標識を設置する際には,道路側と歩道側の高さがずれないようにするのが難しかったです。今回設置した波高標識が,誰かの「震災を知り,災害について学ぶきっかけ」になればいいなと思いました。

 また,多賀城巡検のときには行けなかった避難道路も歩かせていただき,道路の構造や災害時の避難経路などを実際に見て知ることができました。

 一緒に標識を設置してくださった区長さんは,2回も津波を経験しており,そのお話も聞くことができてよかったと思います。区長さんたちのように,ここで起きた災害を知らない人や将来のために,震災を経験した私たちが今できることを積極的に行っていきたいと思いました。

 

▇3年 災害科学科 小野寺 莉美香(塩釜一中出身)

 八幡小学校前の道路に波高標識を設置させていただきました。地域の方や震災の経験がない世代にも防災への興味をもってもらうきっかけになってほしいと思いました。

 また,建設中の清水沢多賀城線を見学させていただき,授業で習った避難階段や耐震補強対策を直接見ることもできました。

 東日本大震災の津波だけでなく,チリ地震津波も経験している区長さんから,当時の様子や地域への想いなど,たくさんお話を聞くこともできました。とてもよい経験になりました。ありがとうございました。