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SS 地域フィールドワーク(1学年普通科)

【目的】
 各企業・団体において理系的な学び(工学・海洋学・食産学・生物学、地質学等)を通し、各学問分野への興味関心の向上を目指す。また、東日本大震災の被災地である宮城県(多賀城市・七ヶ浜町・塩竈市等)において、地域における課題を訪問企業・団体から学び、自ら地域課題発見・解決の糸口を探ることで、普通科の課題発見力の一端を担うものとして実施するものである。
【日程】令和5 年9 月26 日(火)
 普通科240 名を対象に、生徒の興味・関心に基づき、本校周辺地域に6 コースを設定した。
①仙台火力発電所・多賀城跡コース(バス1 台)
仙台火力発電所での見学・調査 → 多賀城跡南門と多賀城跡での調査
②蒲生干潟・多賀城市企業コース(バス1 台)
蒲生干潟での講話・調査 → 株式会社TBM での見学・調査 → 株式会社ワンテーブルでの見学・調査
③七ヶ浜町コース(バス1 台)
海洋プラスティックについて講義(東京農工大学 高田教授)→菖蒲田浜海浜公園周辺での現地調査
④塩釜コース(バス1 台)
塩竈魚市場 → 塩竃市津波防災センター・周辺での現地調査→ 太田屋(味噌・醤油醸造元)での講話・調査
⑤大郷町コース(バス1 台)
台風19 号の被災状況と河川防災についての講話 → 吉田川堤防で現地調査(大郷町粕川地区)
⑥鹿島台品井沼コース(バス1 台)
絶滅危惧種の保護方法などについて講話(シナイモツゴ郷の会)→品井沼での現地調査(シナイモツゴ郷の会)
【実施内容・評価】
 昨年度試行的に実施した第1 学年普通科フィールドワークを今年度は事前事後指導も充実した形で本格実施した。地域における課題を訪問企業・団体から学び、自ら地域課題発見・解決の糸口を探ることで、普通科の課題発見力の一端を担うものである。仙台火力発電所・多賀城跡方面では、仙台火力発電所や多賀城跡での調査、大郷町方面では吉田川堤防について現地説明を受けた。鹿島台品井沼方面では、絶滅危惧種であるシナイモツゴの生態や保護方法について学んだ。蒲生干潟・多賀城市企業方面では、蒲生干潟で東日本大震災後の干潟の生態系について調査するとともに、地元企業の取組について学んだ。塩釜市方面では塩竃市津波防災センター周辺での野外調査、塩釜市魚市場では阿部亀商店から温暖化にともなう塩釜港周辺の 漁業環境の変化について説明を受けた。七ヶ浜町方面では菖蒲田浜でマイクロプラスティックに関する野外調査を行った。各企業・団体からのご協力により、理系的な学びという視点で生の各学問分野への興味関心が向上した。また、東日本大震災の被災地である宮城県(多賀城市・七ヶ浜町・塩竈市等)において、地域における諸課題やその取組について訪問企業・団体から学ぶこともできた。活動を通して、第1 学年の重点項目である生徒の分析力、計画力、プレゼン力を高めることができた。

  

  

上段左 阿部亀商店の講義  中 東北電力  右 蒲生干潟
下段左 シナイモツゴ  中 七ヶ浜でのマイクロプラスチック調査  右 大郷での測量