SSH1年次(2018年度)
「第8回高校生バイオサミットin鶴岡」
「第8回高校生バイオサミットin鶴岡」
SS科学部 伊藤瑛玲奈(1年6組 東仙台中出身)
私たちSS科学部は,7月30日(月)から8月1日(水)までの3日間開催された「第8回高校生バイオサミットin鶴岡」に参加しました。この大会は,生命科学に関係する高校生による研究をポスター発表するものです。私たち科学部は,平成28年から継続研究しているアカマツの松くい虫被害について発表しました。発表の際には,図表や写真を丁寧に解説する他にiPadを使って動画で発表を補助するなど工夫を凝らしました。残念ながら決勝に進むことができませんでしたが,審査員である研究者の先生方からいただいた評価やアドバイスを活かして,今後の研究を深めていきたいと思います。
今回経験した中で驚いたことは,全国から集まった高校生たちの高度な表現力と内容の深い研究についてです。また,スタッフの案内のもと行われた慶應義塾大学先端生命科学研究所の見学では,遺伝子導入した大腸菌にクモの糸を作らせることに成功したベンチャー企業の技術にも驚かされました。
SS科学部を代表して4名が参加 ポスター発表の様子
慶應義塾大学先端生命科学研究所の見学
「7つのふしぎとGP(グリーンプラザ)科学基地」に参加
「7つのふしぎとGP(グリーンプラザ)科学基地」に参加して
SS科学部 山下 涼斗(2年4組 利府中出身)
私たちSS科学部は,8月3日(金)~5日(日)の3日間,東北電力ビルのアクアホールを会場に行われた「7つのふしぎとGP科学基地」に参加しました。このイベントは,幼い子どもたちが科学の楽しさを保護者と一緒に体感し,科学の「ふしぎ」を家族と共有する場を提供するとことが目的です。
私たちのブースでは地震災害をテーマに,ペットボトルを使った液状化現象の再現実験や,活性炭を使った汚水の浄化実験の2つのプログラムを行いました。幼い子どもたちに難しい内容を分かり易く説明するのは大変なことでしたが,子どもたちはこれまで体験したことのない実験だけあって大いに驚いていました。そしてそれだけではなく,引率した大人たちもびっくりしている様子が多く見られ,科学を通した家族の交流を実感することができ,とてもやり甲斐のあるイベントでした。
ペットボトルで液状化の再現 活性炭を使った汚水の浄化
学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2018
7月15日(日)に東北大学川内北キャンパスを会場に行われた体験型科学イベント『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2018』にSS科学部の14名がブース参加しました。天候に恵まれた当日は,会場に10,666名の来場者があり,どのブースも人込みで溢れ返っていました。
本校SS科学部の今年の展示テーマは「微生物探検隊~小さな世界に潜む生き物の謎に迫る~」として,普段耳にするけれども実際にはあまり見ることのない生物であるクマムシやアニサキスなどの生体展示(顕微鏡観察)やポスター発表を行いました。ボルボックスの展示では,その名前を知っている子供がおりびっくりでした。
■伊勢 太一(1年3組 高崎中出身)
今回初めて参加した私たち1年生にとって,大勢の人たちをお迎えするという経験が今までになく,開始直前まで緊張していました。しかし,SS科学部の先輩方や他校の生徒たちが一生懸命説明している姿に影響を受けて,親子連れに積極的に声をかけることができました。
説明する中で私が一番苦労したことは,子どもたちにも分かるように難しい言葉をかみ砕いて簡単な表現で説明することです。休む間もなく7時間にも及ぶイベントを終えた時には,最後までやりきったという充実感がこみ上げてきました。
今回のイベントにおける展示内容が評価され,SS科学部は2つの賞を受賞しました。そこで,東北大学カタールサイエンスキャンパスホールを会場に行われた「サイエンスデイAWARD2018表彰式」に参列しました。
■大澤 杏也佳(2年1組 利府西中出身)
7月20日(金)に東北大学サイエンスキャンパスホールを会場に,「サイエンスAWARD2018」表彰式が執り行われました。この表彰式は,サイエンスデイに参加したプログラムの中から良いプロセスを選び顕彰するもので,私たちSS科学部は「日本分光学会東北支部長賞」と「仙台高等専門学校名取キャンパス賞」をいただくことができました。
表彰式では,賞創設者と受賞者がそれぞれ1分間のプレゼンを行いました。SS科学部を代表して参加した私たち3名は,スピーチやパワーポイントの操作などに分かれてプレゼンを行いました。緊張もあり練習のようにうまくはできませんでしたが,発表する他にも他団体のスピーチを聞くことができ,大変有意義なものとなりました。
「第3回環境マルシェ」に参加しました
■鶏徳 俊樹(2年6組 利府西中出身)
私たち科学部は,尚絅学院大学が主催する第3回環境マルシェ(6月24日(日)開催)において,一昨年から継続研究している多賀城高校の松食い虫被害の状況を発表しました。この環境啓発イベントはサンモール一番町商店街アーケードを会場に行われ,街を行き交う人々が聴講できるイベントとなっています。
一般の人々に向けて発表するということでいつも以上に緊張しましたが,発表の回を重ねるごとに上手に伝えることができ,貴重な体験となりました。また,他校の発表を見ることで,その充実した環境活動と問題へのアプローチの仕方に感心させられました。
今回経験したことを科学部の今後の調査・研究に活かしていきたいと思います。
当日の様子
街行く人に説明しました 外国からのお客さんにも説明しました
「みやぎサイエンスフェスタ生徒研究発表会」への参加
■2年7組 大江 透真(幸町中出身)
私たち科学部と,災害科学科1年生有志は,12月16日(日)に東北大学青葉山キャンパスを会場に開催された「平成30年度みやぎサイエンスフェスタ生徒研究発表会」に参加しました。
今回,科学部はあまり経験のなかった口頭発表の機会を得て,全国的に問題視されている松枯れに焦点を当てた研究「多賀城高校の松枯れの原因を探る」を発表しました。大勢の参加者を前にした発表であり,緊張することもありましたが,質疑応答では審査員の方々からの質問にきちんと対応することができ,内容的には満足できるものでした。
続くポスター発表では,科学部からは松枯れに関する研究(生物分野)の他に,「縦波と横波の速さの違いについて」(物理分野)の研究発表を行いました。災害科学科1年生においては,「東日本大震災による植生の攪乱と生物の応答2」(生物分野),「土壌中のアンモニウムイオンおよび硝酸イオン濃度の測定」(化学分野),「浦戸諸島と2つの地層について」(地学分野)の3つの研究発表を行いました。松枯れに関するポスター発表では,口頭発表で伝えることができなかった詳細な説明を聞きに来る方もいて,とても良いディスカッションができました。また,この発表会には小学生も複数参加しており,この様に早い段階から研究発表の経験を積んでいることに驚かされました。
今回参加することによって,口頭発表における聴衆への魅せ方や,ポスターを作成する際の構成の仕方,グラフ・写真の提示の仕方など,多くのことを学ぶことができました。今回の経験を活かして,これからの研究を大いに発展させていきたいと思います。