SSH1年次(2018年度)
SSH共同研究「釧路湿原巡検」
SSH共同研究「釧路湿原巡検」に参加しました。
■市川 一紀(1年3組 利府西中出身)
6/25(月)~6/27(水)の日程でSSH共同研究「釧路湿原巡検」に参加しました。北海道釧路湖陵高校が主催する釧路湿原をフィールドにした巡検において,近年環境変化の著しい釧路湿原の自然回復と保全を目的として,野生生物の生息状況調査を行いました。
多賀城高校から参加した私たち4名は,釧路湖陵高校のグループに加わり,植生の違いにおける昆虫の生息状況調査を行う“昆虫班”と,釧路湿原に生息する水生生物を調査する“沢班”の2つのグループに分かれて調査を行いました。私が参加した“昆虫班”では,トラップで捕獲した在来種に交じって外来種を見つけたことで,環境破壊は自然豊かな釧路湿原にまで及んでいることが分り,大きな驚きを得ました。一方,‟沢班”に参加した友人からの報告では,捕獲した魚類の中に絶滅危惧種がいくつも見つかり,釧路湿原の自然の豊かさに魅了されたと聞きました。
最終日には,多賀城高校独自の研修として,温根内ビジターセンターと環境省釧路湿原野生生物保護センターを訪れ,釧路湿原の植生の観察と,オオワシやシマフクロウなどの大型猛禽類の保護について学びました。野生生物保護センターでは,観光を目的とする旅行者では見ることのできないシマフクロウのリハビリ施設“フライングケージ”に案内していただきました。
今回の巡検を通して,普段の学校生活では学ぶことのできない環境調査の手法や,環境の保全と回復について深く学ぶことができました。この経験を,課題研究を含めた今後の学習につなげていきたいと思います。