2016年11月の記事一覧

サイエンスアゴラ2016 「震災から5年 ~いのちを守るコミュニティ~」で発表しました!

 11月6日(日)に日本科学未来館で開かれた「震災から5年 ~いのちを守るコミュニティ~」で口頭発表を行ってきました。
 サイエンスアゴラは,「あらゆる人に開かれた科学と社会をつなく広場」の総称であり,日本最大級の科学の祭典として日本科学未来館を初めとした6会場において,11月3日~6日まで開かれました。この中の科学技術を巡るさまざまなテーマについて,独自の切り口での議論を行う「キーノートセッション」に参加しました。
 今回のテーマは,阪神・淡路大震災,東日本大震災,熊本地震において,被災地での支援,コミュニティ再生や防災教育など,さまざまな視点で取り組まれている「いのちを守る」活動について紹介の1つとして多賀城高校の活動を紹介しました。参加者からは,どのように東日本大震災の思いを伝えていくのか,防災・減災活動を行うことで,自分や相手がどのように変化したのか,などの話題も出されました。
 防災・減災への取り組みが各地で行われていることを知ることができた催しでした。

参加者の感想 小野寺杏さん(2年)
 サイエンスアゴラは,科学に関するブースや,体験コーナーが沢山出展されており,とても一日では回りきれないほどの規模でした。身近に科学を感じることのできる展示が沢山あり,そのうちのいくつかの実験に参加しました。
 そのような中で私が参加したキーノートセッションは大学の先生,企業の方,そして私たちが,それぞれの防災・減災に対する取り組みを報告するものでした。大学の先生方の講話を直接聞くことができ,阪神大震災以降の関西での取り組みや,熊本での大学生ボランティアの活躍,防災におけるマスコミの働き,企業が地域の子どもたちに防災学習の場を提供している様子など,私がこれまで知らなかった活動が次々に報告されました。特に中学生が体験しながら防災・減災を学ぶ試みについては,私たちが地域の小学校や中学校と合同で取り組む地域防災のヒントになりました。私たちの活動についても,大学の先生方から励ましの言葉をいただき,これからも活動を発展継続していく必要性を改めて感じました。

  

  

平成28年度 多賀城総合防災訓練に参加しました

11月6日(日)多賀城市総合防災訓練が実施され、本校からも防災委員が参加・訓練を行いました。本校の訓練内容は、SNSのツイッターを使った「災害情報提供訓練」でした。
 8:30「宮城県沖を震源とするM9.0の地震発生、多賀城市震度6強」(想定)の発災。防災委員のメンバーが国道45号線で被災し、津波の心配から歩道橋上に避難しました。そこから「津波襲来、歩道橋の上に負傷者と避難しています。」など様々な想定で災害情報を写真と一緒に送信。その後、「末の松山」や砂押川の橋の上など移動しながら発信を続けました。今回の訓練では、前回使用したUTMグリッド地図の情報も送信し、どのような情報が実際の災害に役に立つのかを考えて行動しました。
 「災害情報提供訓練」後は、多賀城市役所に設置された「災害対策本部」の訓練内容を間近で見学しました。自衛隊の避難訓練の様子など臨場感あふれる内容を見ることができ有意義な訓練となりました。

  

  

「自然科学と災害A」で人為的な災害についての特別授業がありました

 11月2日(水)東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター 渡邉 賢先生をお招きして,自然災害にとどまらない,人為的災害や二次的災害のリスクについて考える授業が行われました。
 CBRNeシーバーン:Chemical(化学),Biological(生物),Radiological(放射性物質),Nuclear(核),Explosive(爆発物)の頭文字)は大量破壊兵器に使われるような特殊危険物の総称です。今日では,平穏な日常社会の中でもテロや犯罪の手段として手軽に使われるようになり,例えばサリン事件のような化学薬品によるテロ行為,さらには福島第一原子力発電所の事故など,人為的あるいは二次的な災害のリスクが高まっていることをお話しいただきました。
 市民が無差別的に被害に遭う危険からの回避,事件・事故への備え,事件・事件発生時の対処には,行政,消防,警察,病院そして研究者などがそれぞれの知識・技術を持ち寄る必要性があることをお話しいただきました。さらには科学倫理,心理,社会構造,宗教なども複雑に絡みあうことから,多面的に捉えていく必要のある「解のない課題」であることを再認識しました。防災・減災を学んでいくにあたって自然災害にとどまらず,このような災害についても意識して学習したいと思います。

  

復興i-Land in SENDAI に参加しました!

 10月30日(日)仙台市勾当台公園で、被災地の防災と環境保全をテーマにした「復興アイランドイン仙台」に防災委員とボランティアが参加しました。この催しは,第3回国連世界防災会議で採択された「仙台防災枠組2015-2030」に示された市民の防災・災害対策の一部と位置づけられるものです。催しへの参加ブースは大学,NPO,自治体,病院,消防,自衛隊と幅広いものでした。遠くは熊本,静岡,愛知などからの参加もあり, 各地で行われている防災活動が紹介されました。また,ご当地アイドルやゆるキャラも参加し,このイベントを盛り上げていました。
 本校は防災委員が中心となりブースとステージで学習活動について紹介するとともに,ボランティアでは東北大学災害科学国際研究所が企画したスタンプラリーの受付を担当しました。
 様々な防災についての取り組みが行われていることや復興についての工夫を知ることができた一日となりました。