第4回全国海洋教育サミット

 2017年2月5日(日),東京大学伊藤国際学術研究センターを会場に第4回全国海洋教育サミット「海洋教育の新たな潮流」が開催されました。多賀城高校は海洋教育促進拠点に認定されており,小泉博校長がシンポジウムのパネリストとして本校の取り組みについて発表されました。

 開催にあたり、東京大学海洋アライアンス機構長の日比谷紀之同大学教授のあいさつに続き、文部科学省初等中等教育局・主任視学官の清原洋一氏が来賓のあいさつに立ちました。開会行事後、メインのシンポジウムが行われ、同大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター・主任研究員の及川幸彦氏のコーディネイターのもと活発な意見交換が行われました。
 パネリストとして4氏が、それぞれの取り組みについて発表しました。まず、福岡県大牟田市教育委員会・教育長の安田昌則氏が、世界文化遺産の三池港と有明海を活用した大牟田市の海洋教育の取り組みについて発表。引き続き、福島県南会津郡只見町教育委員会・教育長の齋藤修一氏が自然豊かな只見町の紹介をしながら、海洋教育と山間部のつながりについて熱心に話されました。佐賀県東松浦郡玄海町の小中一貫校・玄海みらい学園の学園長 岩崎一男氏は、玄海町における海洋教育の取り組みについて自身が作詞作曲した歌を交えながらユーモアたっぷりに話されました。
 本校の小泉博校長は、「宮城県多賀城高校の防災・減災学習~被災地から発信する防災学習モデル~」というテーマで、本校の防災・減災学習の基本的な考え方に基づいた取り組みについて話されました。特に「誰にでも 未来を創る 能力がある」という語り出しには会場の多くの参加者が共感を寄せ、本校が行っている防災から海洋教育にわたる幅広い教育活動に熱心に耳を傾けていただきました。

  

 シンポジウムの後,ポスター・セッションが行われ,ポスタータイトル『多賀城高校における防災・減災学習 -生徒会活動を通して- 』(本校のESDについて。2年生の小野寺杏さん,佐藤千咲さん),『土壌中のイオン濃度の測定と環境変化の一考察』(災害科学科の浦戸実習とその後の調査について。阿部大和君,鈴木勇汰郎君,瀬戸朝陽君)の2つを発表しました。多くの方が発表を聞きに来てくれ,多賀城高校の活動に感心していました。また,他の発表を聞くことで,参加した5名も大いに刺激を受けてきました。