第1学年で「災害時の保育」を実施しました。

7月16日(木)1年生を対象として災害時の保育の在り方について自分や子どもの命を大切にし,安全(防災・減災)についての考えを身につけることを目的とした講演会を実施しました。

講師は石巻市在住の主婦であり,現在はステンドグラス教室の講師をされている佐々木有香子さんです。 佐々木さんは出産を2週間後に控えた震災発生時,実の妹の嫁ぎ先である石巻市湊地区のお寺で妹,姪(6か月)とともに被災され,3階にある納戸に避難して津波被害を免れました。 震災の3日後に救助され,さらにその3日後の17日に大混乱の中の石巻赤十字病院で出産されました。20歳の時に死別した母親の明るい笑顔を思い出しながら,弱音を吐かず震災後の大変な状況下で出産・育児を行ってきた話や,もし妊娠している状態で被災したならどんな心構えや準備が必要なのかを話していただきました。

どのような状況下でも希望と明るさを失わず頑張ってきた姿や,震災時にかけられた周りの暖かい言葉,生死が混在した石巻赤十字病院でのエピソードなど,佐々木さんのお話は命の大切さ,命をつなぐ意味を改めて考えるきっかけとなりました。

なお,この授業は次年度より実施する「くらしと安全A」の内容の一部を先行実施したものです。

生徒の感想「佐々木さんは本当に大変な状況の中で出産したのだと思いました。 病院の中ではなくなた人がいるすぐ隣で出産し,泣いている声と産声が一緒になっていたというのが印象的でした。 大変な出産だったのに少しも弱音を吐かずに頑張ったのがすごいなと思いました。」

  

  

1学年つくば研修